2008年09月02日(火) 01:09
EL CONDOR(エル・コンドル)
ICE CUBE … 最近では “本業” よりも “本業” になっちゃった感が強い映画のお仕事ですが、彼の “元々の本業” である “音楽” が好調の様だ。
Ice Cubeのニューアルバム 『Raw Footage』 が6万9,700枚を売上げ5位にチャートインしてるってんだから!実際俺自身NWA時代からとってもRAPが上手いアーティストとして大好きだっただけに、ここ最近の消化不良気味のアルバムに関してはなんとも寂しい限りでしたが、ココへ来てこの勢い…ウィル・スミスがジャジー・ジェフと組んでた時より今の方がアルバムリリースに関して注目される様に、今現在の “本業” ってのがなんだかんだで後押ししてるのかな〜なんて思ったりしています。
さて、今回の作品、まだ俺が生まれてもいない1970年の作品、『EL CONDOR』 です!
独裁的に権力を誇示していたシャベス将軍。彼の監視下で毎日過酷な肉体労働を課せられていた囚人ルーク(ジム・ブラウン)は、エル・コンドルの砦の黄金の話を耳にし脱走を図る。途中で知り合ったコソ泥のジャルー(リー・ヴァン・クリーフ)に話を持ちかけ、彼の口利きでアパッチの酋長に力を貸してほしいと要請するが…
なんどもココでも言ってる様に、70年代のアフロアメリカン主演作品が全て“ブラックスプロイテーションムービー”であるとは言えない。ブラックハリウッドというものが結果的に夢物語であった歴史が物語っている様に、ビジネスとして異人種が入り込んできたり、違った意義や方向性の作品が横行する様になり、次第にこのムーヴメントも沈下して行った様に思う。決して褒められた内容の作品達とはいえないとはいえ、ソコには歴史に虐げられてきたアフロアメリカン達の自由や意識への爆発的パワーが感じられたのは間違いない。
そういったムーヴメントの中、今日紹介する様な作品もチラホラと存在しているんですよね。なんつ〜か、“作り手や演じては何をどう楽しんで欲しいのか、又見る側は何処に焦点を合わせればいいのか”ってのがよくわかんない様な作品が(笑)
いわゆる“西部劇”白人のガンマンに脱走してきた黒人がパートナーとして現われ、ドタバタながらも力を合わせて…ってな作品なんですが、ま〜ホントに色んな意味でドタバタっつ〜かグダグダっつ〜か(笑)。一言で言ってしまえば、ジム・ブラウンである理由が何一つ無いといいますか(笑)
俺らはその作品の中でたった一言やたった1シーンにも“必然性”ってのを求めたりするんだけど、この作品に関してはそういったメッセージ的な部分は殆ど皆無であり、だからこそ年代だけで “ブラックスプロイテーション” というカテゴリーに加えられないという感覚が強く残る作品なんです。
でもね、作品の殆どが山岳地帯といいますか、仮面ライダーとショッカーが戦ってそうな幹事の崖みたいな場所ばっかで飽きちゃうんですが、ココに建設されてる“砦”ってのがスゲエんですわ。これだけでも相当な制作費を費やしてるんじゃないかってなスケールなんですが、案の定この砦はその後も数々の作品の撮影で使用されたみたいですね。でもあくまでこの作品の為に作られたという事は間違いなく、それなりの力の入れようだった事を物語っております。
関係ないっちゃないんだけど、この作品を見たら無性に 『アパッチ砦ブロンクス』 が見たくなった人がいたら、パム・グリア検定3級をあげちゃう!
ICE CUBE … 最近では “本業” よりも “本業” になっちゃった感が強い映画のお仕事ですが、彼の “元々の本業” である “音楽” が好調の様だ。
Ice Cubeのニューアルバム 『Raw Footage』 が6万9,700枚を売上げ5位にチャートインしてるってんだから!実際俺自身NWA時代からとってもRAPが上手いアーティストとして大好きだっただけに、ここ最近の消化不良気味のアルバムに関してはなんとも寂しい限りでしたが、ココへ来てこの勢い…ウィル・スミスがジャジー・ジェフと組んでた時より今の方がアルバムリリースに関して注目される様に、今現在の “本業” ってのがなんだかんだで後押ししてるのかな〜なんて思ったりしています。
さて、今回の作品、まだ俺が生まれてもいない1970年の作品、『EL CONDOR』 です!
独裁的に権力を誇示していたシャベス将軍。彼の監視下で毎日過酷な肉体労働を課せられていた囚人ルーク(ジム・ブラウン)は、エル・コンドルの砦の黄金の話を耳にし脱走を図る。途中で知り合ったコソ泥のジャルー(リー・ヴァン・クリーフ)に話を持ちかけ、彼の口利きでアパッチの酋長に力を貸してほしいと要請するが…
なんどもココでも言ってる様に、70年代のアフロアメリカン主演作品が全て“ブラックスプロイテーションムービー”であるとは言えない。ブラックハリウッドというものが結果的に夢物語であった歴史が物語っている様に、ビジネスとして異人種が入り込んできたり、違った意義や方向性の作品が横行する様になり、次第にこのムーヴメントも沈下して行った様に思う。決して褒められた内容の作品達とはいえないとはいえ、ソコには歴史に虐げられてきたアフロアメリカン達の自由や意識への爆発的パワーが感じられたのは間違いない。
そういったムーヴメントの中、今日紹介する様な作品もチラホラと存在しているんですよね。なんつ〜か、“作り手や演じては何をどう楽しんで欲しいのか、又見る側は何処に焦点を合わせればいいのか”ってのがよくわかんない様な作品が(笑)
いわゆる“西部劇”白人のガンマンに脱走してきた黒人がパートナーとして現われ、ドタバタながらも力を合わせて…ってな作品なんですが、ま〜ホントに色んな意味でドタバタっつ〜かグダグダっつ〜か(笑)。一言で言ってしまえば、ジム・ブラウンである理由が何一つ無いといいますか(笑)
俺らはその作品の中でたった一言やたった1シーンにも“必然性”ってのを求めたりするんだけど、この作品に関してはそういったメッセージ的な部分は殆ど皆無であり、だからこそ年代だけで “ブラックスプロイテーション” というカテゴリーに加えられないという感覚が強く残る作品なんです。
でもね、作品の殆どが山岳地帯といいますか、仮面ライダーとショッカーが戦ってそうな幹事の崖みたいな場所ばっかで飽きちゃうんですが、ココに建設されてる“砦”ってのがスゲエんですわ。これだけでも相当な制作費を費やしてるんじゃないかってなスケールなんですが、案の定この砦はその後も数々の作品の撮影で使用されたみたいですね。でもあくまでこの作品の為に作られたという事は間違いなく、それなりの力の入れようだった事を物語っております。
関係ないっちゃないんだけど、この作品を見たら無性に 『アパッチ砦ブロンクス』 が見たくなった人がいたら、パム・グリア検定3級をあげちゃう!
2008年06月14日(土) 21:58
『Black Mama, White Mama』
カリーム・アブドゥル=ジャバー … 俺の通ってた小学校の体育館にある倉庫の中に、恐らくバスケットボール部員が貼ったのであろうジャバーのポスターが1枚。しかし、丁度その頃はブルース・リー先生の映画がチビッコの間で話題騒然であった為に、皆口をそろえて「死亡遊戯の巨人じゃ!」と叫んでいたのを思い出します(笑)
彼もアリと同じく、改宗した後に改名した名前がカリーム・アブドゥル=ジャバーなわけで、その名の通り、“バスケットボール界”では“偉大な神”であった事は言うまでもありませんよね。ミルウォーキー・バックスからロサンゼルス・レイカーズと、彼の代名詞でもある“スカイフック”を武器に築き上げた勲章…通算得点歴代1位、オールスター出場試合数18、NBAチャンピオン6回、シーズン・ファイナルMVPあわせて8回と、正に歴史に残る大選手ですよね。
そんな彼が、ある時期にマジで付き合ってた女優、誰だか知ってます?パム・グリアなんですよ!
っつ〜事で結構な本数のブラックスプロイテーションムービーを紹介してきましたが、とりあえず70年代作品は今回でひとまず休憩っつ〜事で、ラストを飾るのはやっぱり70’s BLACK BUTYと言えばこのお方以外ないっしょ?パム・グリア主演の 『Black Mama, White Mam』 です!
売春の罪でパクられたリー・ダニエルズ(パム・グリア)。ムショの中では女性看守に嫌がらせをされるが、丁度同じ時期に来たカレン(マーガレット・マーコフ)は、その女性看守に上手い事接する事をアピール。もちろんそんな彼女をリーが良く思うわけもなく遂にキャットファイトに発展…結果2人は別のムショへ送られる事になるが、移送中のバスが襲撃され、2人はここぞとばかりに逃走するが…。
まず思うんだけど、囚人があんなセクシータイトな黄色の超ミニワンピースなんか着せられるか?(笑)んでもって犬猿の仲の2人が手錠かけられたままバスから逃走したもんだから、そのままチェーンデスマッチみたいにパンツ丸見えでケンカとかしちゃうんだよ…
最高じゃん(大笑)
っつ〜か、いわゆるブラックスプロイテーションムービーとしての“メッセージ的意味合い”ってのは薄い。だってこの時代の作品ってのはある意味“エロ”を前面に出してる娯楽作も少なくない訳で、そういった作品には観客たちも“そういった期待感”を持って劇場に脚を運んだに違いない。ま、しいていえば我らが“シスター”が今回いがみ合いつつも共闘するのは“白人女性”だってなトコくらいでしょ?
でもそういった色んな意味合いを考えて言ってもかなり期待はずれな作品であると思う。まず、こういった設定…というか“女囚物”、しかも主演パム。グリアって、真新しくもなんともない!ハッキシ言っちゃえば散々同じ様な作品が存在してるし、ココでも紹介して来たもんよ(笑)。さらにこの作品の翌年には内容や設定は違えど、同じように白人との2枚看板という 『The Arena』 も製作されてるしよ!
でもさ、んなこたいいじゃん!パム・グリアが出てる作品なら、どんな内容だろうが俺は1本でも多く見たいと思うもん。それにその気持ちは今尚“現在進行形”だしね。
きっとタランティーノも同じだろうよ(笑)
カリーム・アブドゥル=ジャバー … 俺の通ってた小学校の体育館にある倉庫の中に、恐らくバスケットボール部員が貼ったのであろうジャバーのポスターが1枚。しかし、丁度その頃はブルース・リー先生の映画がチビッコの間で話題騒然であった為に、皆口をそろえて「死亡遊戯の巨人じゃ!」と叫んでいたのを思い出します(笑)
彼もアリと同じく、改宗した後に改名した名前がカリーム・アブドゥル=ジャバーなわけで、その名の通り、“バスケットボール界”では“偉大な神”であった事は言うまでもありませんよね。ミルウォーキー・バックスからロサンゼルス・レイカーズと、彼の代名詞でもある“スカイフック”を武器に築き上げた勲章…通算得点歴代1位、オールスター出場試合数18、NBAチャンピオン6回、シーズン・ファイナルMVPあわせて8回と、正に歴史に残る大選手ですよね。
そんな彼が、ある時期にマジで付き合ってた女優、誰だか知ってます?パム・グリアなんですよ!
っつ〜事で結構な本数のブラックスプロイテーションムービーを紹介してきましたが、とりあえず70年代作品は今回でひとまず休憩っつ〜事で、ラストを飾るのはやっぱり70’s BLACK BUTYと言えばこのお方以外ないっしょ?パム・グリア主演の 『Black Mama, White Mam』 です!
売春の罪でパクられたリー・ダニエルズ(パム・グリア)。ムショの中では女性看守に嫌がらせをされるが、丁度同じ時期に来たカレン(マーガレット・マーコフ)は、その女性看守に上手い事接する事をアピール。もちろんそんな彼女をリーが良く思うわけもなく遂にキャットファイトに発展…結果2人は別のムショへ送られる事になるが、移送中のバスが襲撃され、2人はここぞとばかりに逃走するが…。
まず思うんだけど、囚人があんなセクシータイトな黄色の超ミニワンピースなんか着せられるか?(笑)んでもって犬猿の仲の2人が手錠かけられたままバスから逃走したもんだから、そのままチェーンデスマッチみたいにパンツ丸見えでケンカとかしちゃうんだよ…
最高じゃん(大笑)
っつ〜か、いわゆるブラックスプロイテーションムービーとしての“メッセージ的意味合い”ってのは薄い。だってこの時代の作品ってのはある意味“エロ”を前面に出してる娯楽作も少なくない訳で、そういった作品には観客たちも“そういった期待感”を持って劇場に脚を運んだに違いない。ま、しいていえば我らが“シスター”が今回いがみ合いつつも共闘するのは“白人女性”だってなトコくらいでしょ?
でもそういった色んな意味合いを考えて言ってもかなり期待はずれな作品であると思う。まず、こういった設定…というか“女囚物”、しかも主演パム。グリアって、真新しくもなんともない!ハッキシ言っちゃえば散々同じ様な作品が存在してるし、ココでも紹介して来たもんよ(笑)。さらにこの作品の翌年には内容や設定は違えど、同じように白人との2枚看板という 『The Arena』 も製作されてるしよ!
でもさ、んなこたいいじゃん!パム・グリアが出てる作品なら、どんな内容だろうが俺は1本でも多く見たいと思うもん。それにその気持ちは今尚“現在進行形”だしね。
きっとタランティーノも同じだろうよ(笑)
2008年06月11日(水) 00:08
『THE MACK』
ジミ・ヘンドリックス…キース・リチャーズ?エディ・ヴァン・ヘイレン?エリック・クラプトン?いやいや、世界最高のギタリストは彼、ジミ・ヘンドリックスでしょ?
俺は “とりあえずコイツの名前出してりゃ間違いない” 的なカッコツケFAKI'N JAX野郎が大嫌いでして。特に歴史上の人物で尊敬する人は?と聞かれれば「坂本竜馬!」や「チェ・ゲバラ!」、もっと言えば「マルコムX!」とロクに何をしたかもしらねぇクセしてのうのうと答えやがる奴ら…おいおい、カッコいいどころか物凄くカッコ悪いぜ!
音楽だってそう!ギタリストといえば「ジミヘン!」みたいに言うくせに、ロクに聴いたこともねぇってヤツ、今まで何人も会って来ました。俺はそんな時、ムキになってそいつらを徹底的に “攻撃” するという大人気なさを見せ付けて来ましたが(笑)、音楽だけでなく、知識や嗜好、思想や興味ってのはあくまで“外”に向けて発信するものではなく、自分自身の“中”と照らし合わせるものだと思うんです。
だからこそ言える…ホントは山ほど言いたい事はあるけど、たった一言にまとめれば、「ジミ・ヘンドリックスは最高のギタリストである!」っちゅ〜事です(笑)
さて、『SUPER FLY』 、 『WILLIE DYNAMITE』 とご紹介してきたブラックスプロイテーションムービー “ピンプ” 特集ですが、今回はオーラスという事で『THE MACK』 をご紹介!
前回紹介した 『SUPER FLY』 同様、ピンプを題材にした作品としては超有名な作品です。ハナッからピンプである…ではなく、何故ピンプという道を選択したか、いや、選択するしかなかったのかといった部分が描かれているが、超が付くほどマストな割には本国での評価はマチマチの様なんですよね。確かに当時はブラックスプロイテーションムービーが世間に与える影響はかなり大きかったせいもあり、アフロアメリカンの人権や知的生活水準の向上を求める団体の活動にはある意味妨げになっていたのかもしれない。
ただ、個人的にはただ単に “ピンプとは?” 的な感じや、ピンプを美化する様な部分ばかりでなく、いわゆる “兄弟愛” が寝底に存在するヒューマンストーリーとしても見れる作品ではないかなと思います。
主役を演じたマックス・ジュリアンなんですが、彼は俳優としてはもちろんタマラ・ドブソン主演の『Cleopatra Jones(クレオパトラ危機突破 ダイナマイト諜報機関)』では原作&脚本までやっちゃってる人なんですよ。それからこの作品にはパム姉さんも出演しちゃってたりするんだわさ。
また、内容が内容、そして時代が時代名だけにブラックパンサー党とのトラブルも発生し、死人(フランク・ウォード)が出る程の事件も起きている。人種差別、パンサー党、公民権運動…そんな中、人々の“娯楽”としての映画は、単なる娯楽ではなかったという一つのエピソードなのかもしれませんね。
がしかし、時は流れて現代で考えても、例えばココでも紹介したスヌープ・ドッグの 『ボッスン・ナップboss'n up』 といった作品がいまだに製作されている事からも、いかに “ピンプ” といった生業が一つの時代を物語っているか、又、ブラックスプロイテーションムービーのムーヴメントの中でテーマとした作品が幾つも製作されているか…そういった部分を考えても、アフロアメリカンの歴史、いや、アメリカの歴史の中にしっかりと刻まれている証拠だと思うんです。
それから恒例となりましたサントラコーナー(笑)ですが、担当したのはウィーリー・ハッチ。後に『フォクシー・ブラウン』でもカッチョイイ音を聴かせてくれる事になる彼ですが、この作品のサントラは記念すべき彼のモータウンでのデビュー作。中でも悲しげなギターループの中、劇中のセリフが流れてたかと思いきや…いきなしひと段落したかと思いきや、ジャガジャガジャガジャガと思いきや、突然アッパーなノリに変化するという通称 “時間差Aクイック攻撃ナンバー” と名称を付けたくなる『Brother's Gonna Work It Out』 は俺の大好きな1曲だし、なんとも爽快なナンバーである『Slick』も名曲ですわな。
何度も言ってきましたが、決して世間的に評価される事はない “ポン引き” という世界…ただ、女性を使う側も、使われる側も、生きるために “それしかなかった” という現実、そしてある部分では人々の憧れの象徴としての地位を築いたとも言える立場…複雑な感覚とはいえ、色んな意味で過酷な日常をサヴァイヴしてきた当時の “アフロアメリカン” 達のIDというものが感じられる一つの歴史の様な気がするし、今こうして振り返ったとき、ただ単に “見てくれ” だけでCOOLだのFUNKYだのと語るのはちょっと違う様な気がする。
俺らは “当たり前” に慣れすぎて、それに甘えているのかもしれない。
ジミ・ヘンドリックス…キース・リチャーズ?エディ・ヴァン・ヘイレン?エリック・クラプトン?いやいや、世界最高のギタリストは彼、ジミ・ヘンドリックスでしょ?
俺は “とりあえずコイツの名前出してりゃ間違いない” 的なカッコツケFAKI'N JAX野郎が大嫌いでして。特に歴史上の人物で尊敬する人は?と聞かれれば「坂本竜馬!」や「チェ・ゲバラ!」、もっと言えば「マルコムX!」とロクに何をしたかもしらねぇクセしてのうのうと答えやがる奴ら…おいおい、カッコいいどころか物凄くカッコ悪いぜ!
音楽だってそう!ギタリストといえば「ジミヘン!」みたいに言うくせに、ロクに聴いたこともねぇってヤツ、今まで何人も会って来ました。俺はそんな時、ムキになってそいつらを徹底的に “攻撃” するという大人気なさを見せ付けて来ましたが(笑)、音楽だけでなく、知識や嗜好、思想や興味ってのはあくまで“外”に向けて発信するものではなく、自分自身の“中”と照らし合わせるものだと思うんです。
だからこそ言える…ホントは山ほど言いたい事はあるけど、たった一言にまとめれば、「ジミ・ヘンドリックスは最高のギタリストである!」っちゅ〜事です(笑)
さて、『SUPER FLY』 、 『WILLIE DYNAMITE』 とご紹介してきたブラックスプロイテーションムービー “ピンプ” 特集ですが、今回はオーラスという事で『THE MACK』 をご紹介!
前回紹介した 『SUPER FLY』 同様、ピンプを題材にした作品としては超有名な作品です。ハナッからピンプである…ではなく、何故ピンプという道を選択したか、いや、選択するしかなかったのかといった部分が描かれているが、超が付くほどマストな割には本国での評価はマチマチの様なんですよね。確かに当時はブラックスプロイテーションムービーが世間に与える影響はかなり大きかったせいもあり、アフロアメリカンの人権や知的生活水準の向上を求める団体の活動にはある意味妨げになっていたのかもしれない。
ただ、個人的にはただ単に “ピンプとは?” 的な感じや、ピンプを美化する様な部分ばかりでなく、いわゆる “兄弟愛” が寝底に存在するヒューマンストーリーとしても見れる作品ではないかなと思います。
主役を演じたマックス・ジュリアンなんですが、彼は俳優としてはもちろんタマラ・ドブソン主演の『Cleopatra Jones(クレオパトラ危機突破 ダイナマイト諜報機関)』では原作&脚本までやっちゃってる人なんですよ。それからこの作品にはパム姉さんも出演しちゃってたりするんだわさ。
また、内容が内容、そして時代が時代名だけにブラックパンサー党とのトラブルも発生し、死人(フランク・ウォード)が出る程の事件も起きている。人種差別、パンサー党、公民権運動…そんな中、人々の“娯楽”としての映画は、単なる娯楽ではなかったという一つのエピソードなのかもしれませんね。
がしかし、時は流れて現代で考えても、例えばココでも紹介したスヌープ・ドッグの 『ボッスン・ナップboss'n up』 といった作品がいまだに製作されている事からも、いかに “ピンプ” といった生業が一つの時代を物語っているか、又、ブラックスプロイテーションムービーのムーヴメントの中でテーマとした作品が幾つも製作されているか…そういった部分を考えても、アフロアメリカンの歴史、いや、アメリカの歴史の中にしっかりと刻まれている証拠だと思うんです。
それから恒例となりましたサントラコーナー(笑)ですが、担当したのはウィーリー・ハッチ。後に『フォクシー・ブラウン』でもカッチョイイ音を聴かせてくれる事になる彼ですが、この作品のサントラは記念すべき彼のモータウンでのデビュー作。中でも悲しげなギターループの中、劇中のセリフが流れてたかと思いきや…いきなしひと段落したかと思いきや、ジャガジャガジャガジャガと思いきや、突然アッパーなノリに変化するという通称 “時間差Aクイック攻撃ナンバー” と名称を付けたくなる『Brother's Gonna Work It Out』 は俺の大好きな1曲だし、なんとも爽快なナンバーである『Slick』も名曲ですわな。
何度も言ってきましたが、決して世間的に評価される事はない “ポン引き” という世界…ただ、女性を使う側も、使われる側も、生きるために “それしかなかった” という現実、そしてある部分では人々の憧れの象徴としての地位を築いたとも言える立場…複雑な感覚とはいえ、色んな意味で過酷な日常をサヴァイヴしてきた当時の “アフロアメリカン” 達のIDというものが感じられる一つの歴史の様な気がするし、今こうして振り返ったとき、ただ単に “見てくれ” だけでCOOLだのFUNKYだのと語るのはちょっと違う様な気がする。
俺らは “当たり前” に慣れすぎて、それに甘えているのかもしれない。
2008年06月07日(土) 23:56
『WILLIE DYNAMITE』
ブーツィー・コリンズ…いわずと知れたファンクベーシストですわな。ジェームス・ブラウンのJBを経て、ズジョージ・クリントン率いるPファンクへの参加といった輝かしい経歴はともかく、俺的に言えば彼の音と同じくらいインパクトがあったのが“ファッション”でした。
星型のサングラスはともかく、ホントに“どうかしてるぜえええ〜”的なド派手なケバファッションは、一度見たらトラウマになる事間違いない(笑)。
がしかし、それに負けず劣らずの超絶ファンクを提供し続けた彼。単なるイロモノではない正真正銘の生きるファンクであった彼がロックの殿堂入りしたのも当然の事だろう。ちなみに彼、スヌープの叔父にあたりますですハイ。
さて、前回に引き続き今回もピンプ物ですが、ブーツィーもビックリの“どうかしてるぜえええ〜”系ファッションのオンパレード 『WILLIE DYNAMITE』 です!
豪華にカスタムされたキャデラック、何処で買うんだという位ど派手な毛皮のコート、そして女達…それらを“操り、金を設ける”というピンプであるウィリー(ロスコー・オーマン)。しかし、彼には同業者や警察といった“敵”が多く存在し、彼の成り上がりの邪魔をする…。
この時代に数多く生産された、いわゆる“ピンプ物”の中でも個人的には最も好きな作品がコレ。というのも当時の時代背景から考えて、こういった作品はどうしても決して善とは言えないキャラ設定の主人公を“ヒーローを仕立て上げる”傾向が強かった様に思う中、ポン引きやヒモといった立場を割りと“悲観的”に映し出しているからなんです。
つまり、ブラックスプロイテーションのお約束である“主人公の絶対勝利”という図式ではなく、後半に行くに連れてこの“生業”の悲惨な部分や過酷な現状が次々に克明に映し出されていく展開になる。ピンプのライフスタイルの表と裏みたいなものが、ド派手なファッションや嫌味なラグジュアリーカーと比例して同業者との対立や警察とのトラブルといった事件も存在しているからこそリアリティ度が増すんですよね。なにより主人公が “ピンプとして更に巨大な力を手に入れる” ことよりも “あしを洗う” という結末…なんとも感慨深いじゃ〜あ〜りませんか!
監督のギルバート・モーゼスといえばアレックスヘイリー原作の俺らにとってのマストでもあるTVシリーズ 『ROOTS/ルーツ』 の監督陣の中にも名を連ねていた人物。彼にとっての“初監督長編映画” がこの作品であり、主演のロスコーオーマンの “初主演長編映画” もこの作品なんです。その主役を務めたロスコー・オーマンは、この作品以降、“こういった役処” 的な路線を突き進む事なく、なななんとチビッコ向け番組の代名詞である “セサミストリート” なんかに主演し、陽気に歌なんか歌ってくれてますです(笑)。
それから、ブラックスプロイテーション物の紹介をする時にはどうしてもサントラの話題を出してしまう程、この時代、このジャンルのサントラはファンキーなレアグルーヴが満載!勿論この作品も例外ではなく、担当するJ.J.ジョンソンといえば、「Across The 110th Street(110番街交差点)」などでもおなじみですわな。ピンプ物だけにゴリゴリのファンクチューンばかりではなく、甘茶系のスィートナンバーも満載ですよ。
ピンプ物の作品の中でもそのファッション性は最もドギツく、悪趣味極まりない色使いで存在感やナリ金感をアピールしていたせいもあり、どちらかといえば “70年代ピンプファッション” 的な部分やポスターアートといった “ぱっと見” 感だけが先行し、作品自体のクオリティみたいなものがイマイチ伝わっていない気がする。それはやっぱり、“見た事が無い” というか “見たくても見れない” という残念な現状が大きく影響してると思うんです。
訳わかんない作品をDVD化するくらいなら、いっそのことブラックスプロイテーション物を専門レーベルで扱っちゃう様な太っ腹を魅せてくれるトコ……ないわな(笑)
ブーツィー・コリンズ…いわずと知れたファンクベーシストですわな。ジェームス・ブラウンのJBを経て、ズジョージ・クリントン率いるPファンクへの参加といった輝かしい経歴はともかく、俺的に言えば彼の音と同じくらいインパクトがあったのが“ファッション”でした。
星型のサングラスはともかく、ホントに“どうかしてるぜえええ〜”的なド派手なケバファッションは、一度見たらトラウマになる事間違いない(笑)。
がしかし、それに負けず劣らずの超絶ファンクを提供し続けた彼。単なるイロモノではない正真正銘の生きるファンクであった彼がロックの殿堂入りしたのも当然の事だろう。ちなみに彼、スヌープの叔父にあたりますですハイ。
さて、前回に引き続き今回もピンプ物ですが、ブーツィーもビックリの“どうかしてるぜえええ〜”系ファッションのオンパレード 『WILLIE DYNAMITE』 です!
豪華にカスタムされたキャデラック、何処で買うんだという位ど派手な毛皮のコート、そして女達…それらを“操り、金を設ける”というピンプであるウィリー(ロスコー・オーマン)。しかし、彼には同業者や警察といった“敵”が多く存在し、彼の成り上がりの邪魔をする…。
この時代に数多く生産された、いわゆる“ピンプ物”の中でも個人的には最も好きな作品がコレ。というのも当時の時代背景から考えて、こういった作品はどうしても決して善とは言えないキャラ設定の主人公を“ヒーローを仕立て上げる”傾向が強かった様に思う中、ポン引きやヒモといった立場を割りと“悲観的”に映し出しているからなんです。
つまり、ブラックスプロイテーションのお約束である“主人公の絶対勝利”という図式ではなく、後半に行くに連れてこの“生業”の悲惨な部分や過酷な現状が次々に克明に映し出されていく展開になる。ピンプのライフスタイルの表と裏みたいなものが、ド派手なファッションや嫌味なラグジュアリーカーと比例して同業者との対立や警察とのトラブルといった事件も存在しているからこそリアリティ度が増すんですよね。なにより主人公が “ピンプとして更に巨大な力を手に入れる” ことよりも “あしを洗う” という結末…なんとも感慨深いじゃ〜あ〜りませんか!
監督のギルバート・モーゼスといえばアレックスヘイリー原作の俺らにとってのマストでもあるTVシリーズ 『ROOTS/ルーツ』 の監督陣の中にも名を連ねていた人物。彼にとっての“初監督長編映画” がこの作品であり、主演のロスコーオーマンの “初主演長編映画” もこの作品なんです。その主役を務めたロスコー・オーマンは、この作品以降、“こういった役処” 的な路線を突き進む事なく、なななんとチビッコ向け番組の代名詞である “セサミストリート” なんかに主演し、陽気に歌なんか歌ってくれてますです(笑)。
それから、ブラックスプロイテーション物の紹介をする時にはどうしてもサントラの話題を出してしまう程、この時代、このジャンルのサントラはファンキーなレアグルーヴが満載!勿論この作品も例外ではなく、担当するJ.J.ジョンソンといえば、「Across The 110th Street(110番街交差点)」などでもおなじみですわな。ピンプ物だけにゴリゴリのファンクチューンばかりではなく、甘茶系のスィートナンバーも満載ですよ。
ピンプ物の作品の中でもそのファッション性は最もドギツく、悪趣味極まりない色使いで存在感やナリ金感をアピールしていたせいもあり、どちらかといえば “70年代ピンプファッション” 的な部分やポスターアートといった “ぱっと見” 感だけが先行し、作品自体のクオリティみたいなものがイマイチ伝わっていない気がする。それはやっぱり、“見た事が無い” というか “見たくても見れない” という残念な現状が大きく影響してると思うんです。
訳わかんない作品をDVD化するくらいなら、いっそのことブラックスプロイテーション物を専門レーベルで扱っちゃう様な太っ腹を魅せてくれるトコ……ないわな(笑)
2008年06月02日(月) 17:20
『SUPER FLY』
アイスバーグ・スリム … 知ってる方も多いと思う作家なんですが、彼の『ピンプ』という書籍を読まれた方はご存知でしょうね。自らのピンプ生活の後、作家に転向し、自伝的な作品として書き上げたのがタイトルもそのまんま『PIMP』な訳です。
簡単に彼のバイオを紹介すると、1918年のゲットー生まれ、本名は本名ロバート・ベック。シカゴで30年に渡りピンプとして名を馳せ、ロサンゼルスに移住後、作家に転進。自らのピンプ人生で経験した栄華やムショ生活を活かし書き上げた作品が 『PIMP』 なんですよ。
きっとこの作品で “ポン引きの世界” に関しての知識を得た人も多いと思いますが、ブラックスプロイテーションムービーにもこの “ピンプ・プッシャー” をネタにした作品が数多く存在します。
っつ〜事で、これから3回に渡って(3回好きやね〜俺(笑))、ブラックスプロイテーションムービーの “ピンプ物” 特集で行きましょう!まず初っ端は当然コレでしょ!…っていうかまだ紹介してなかったってのが不思議な位な作品 『SUPER FLY』 です!
NYのハーレムでプッシャー(ヤクの売人)を家業とするプリースト(R・オニール)。恋人ジョージア(シェイラ・フレイザー)がいるにも関わらず、白人の女も抱き〜の、汚い金儲け〜の、相変わらずの生活を続けていた。しかし彼もこのままではいけないと、稼業から足を洗う為に、これまで稼いだ金を全て使って一気にヤクを買いしめ、それをドカンと売りさばこうとするが…
最も有名なブラックスプロイテーション物とも言える 『SHAFT(黒いジャガー)』 の監督であるゴードン・パークスの息子であるゴードン・パークス・Jrが初監督を務めたこの作品。NAACP(全米黒人地位向上協会)やジェシージャクソンにそのあり方に関して猛反発を喰らった曰くつきの話題作である(笑)。
実際にこの作品では、“ダメだぜ、こんな人生” ってな感じのメッセージを作り手や作品から発信しているような事は無い。むしろ “生きていくうえでの掟” や “弱肉強食の人生” といった部分の厳しさを感じ取れる作品だと思う。でも、だからこそ “プッシャー” という職業がベースにある以上、どうしてもその描き方に意識が集中してしまったのか、この作品はかなりの賛否両論だったんですよね。先にも述べた様にアフロアメリカンの地位・意識的部分の向上を願う個人・団体は “売人やポン引きを美化し、こういった職業に対して憧れや理想を描いてしまう若者達が増える危険性がある” と主張。時代背景的にはごもっともな主張ではあると思う。それ程山ほど選択肢があるであろう“娯楽”というジャンルの中の一つである映画に、巨大な影響力があったのも皮肉な話ではあるんだけど。
それからサントラの方はおなじみのカーティス・メイフィールドのファルセットヴォイスで有名な『プッシャーマン』な〜んて曲もありますが…正直言えば俺はこのアルバム、そこまで大好きじゃありませんわ(笑)。やっぱなんだかんだでブラックスプロイテーションは “ゴリゴリ” してなきゃ(笑)。どうしてもカーティスにはノリ的に “Movin' on” 的なノリを求めてしまうんだな〜(笑)
とにもかくにもマスト中のマスト。これはレンタルでも見れると思いますのでまだの方は速攻で!
アイスバーグ・スリム … 知ってる方も多いと思う作家なんですが、彼の『ピンプ』という書籍を読まれた方はご存知でしょうね。自らのピンプ生活の後、作家に転向し、自伝的な作品として書き上げたのがタイトルもそのまんま『PIMP』な訳です。
簡単に彼のバイオを紹介すると、1918年のゲットー生まれ、本名は本名ロバート・ベック。シカゴで30年に渡りピンプとして名を馳せ、ロサンゼルスに移住後、作家に転進。自らのピンプ人生で経験した栄華やムショ生活を活かし書き上げた作品が 『PIMP』 なんですよ。
きっとこの作品で “ポン引きの世界” に関しての知識を得た人も多いと思いますが、ブラックスプロイテーションムービーにもこの “ピンプ・プッシャー” をネタにした作品が数多く存在します。
っつ〜事で、これから3回に渡って(3回好きやね〜俺(笑))、ブラックスプロイテーションムービーの “ピンプ物” 特集で行きましょう!まず初っ端は当然コレでしょ!…っていうかまだ紹介してなかったってのが不思議な位な作品 『SUPER FLY』 です!
NYのハーレムでプッシャー(ヤクの売人)を家業とするプリースト(R・オニール)。恋人ジョージア(シェイラ・フレイザー)がいるにも関わらず、白人の女も抱き〜の、汚い金儲け〜の、相変わらずの生活を続けていた。しかし彼もこのままではいけないと、稼業から足を洗う為に、これまで稼いだ金を全て使って一気にヤクを買いしめ、それをドカンと売りさばこうとするが…
最も有名なブラックスプロイテーション物とも言える 『SHAFT(黒いジャガー)』 の監督であるゴードン・パークスの息子であるゴードン・パークス・Jrが初監督を務めたこの作品。NAACP(全米黒人地位向上協会)やジェシージャクソンにそのあり方に関して猛反発を喰らった曰くつきの話題作である(笑)。
実際にこの作品では、“ダメだぜ、こんな人生” ってな感じのメッセージを作り手や作品から発信しているような事は無い。むしろ “生きていくうえでの掟” や “弱肉強食の人生” といった部分の厳しさを感じ取れる作品だと思う。でも、だからこそ “プッシャー” という職業がベースにある以上、どうしてもその描き方に意識が集中してしまったのか、この作品はかなりの賛否両論だったんですよね。先にも述べた様にアフロアメリカンの地位・意識的部分の向上を願う個人・団体は “売人やポン引きを美化し、こういった職業に対して憧れや理想を描いてしまう若者達が増える危険性がある” と主張。時代背景的にはごもっともな主張ではあると思う。それ程山ほど選択肢があるであろう“娯楽”というジャンルの中の一つである映画に、巨大な影響力があったのも皮肉な話ではあるんだけど。
それからサントラの方はおなじみのカーティス・メイフィールドのファルセットヴォイスで有名な『プッシャーマン』な〜んて曲もありますが…正直言えば俺はこのアルバム、そこまで大好きじゃありませんわ(笑)。やっぱなんだかんだでブラックスプロイテーションは “ゴリゴリ” してなきゃ(笑)。どうしてもカーティスにはノリ的に “Movin' on” 的なノリを求めてしまうんだな〜(笑)
とにもかくにもマスト中のマスト。これはレンタルでも見れると思いますのでまだの方は速攻で!























